三浦環(1884~1946)生誕140年記念


三浦環のシューベルト《冬の旅》

―新発見の訳詞・録音史料に基づく再現演奏と語りでおくる​プリマ・ドンナの人生と芸術―

小林沙羅
Sara KOBAYASHI

©Nippon Columbia

小林 沙羅

(ソプラノ)


小林 沙羅

(ソプラノ)


河野紘子
Hiroko KOHNO

河野 紘子

(ピアノ)


河野 紘子

(ピアノ)


吉田孝
Takashi YOSHIDA

吉田 孝

(語り)


吉田 孝

(語り)


大石みちこ
Michiko OISHI

大石 みちこ

(脚本)


大石 みちこ

(脚本)


早坂牧子
Makiko HAYASAKA

早坂 牧子

(企画)


早坂 牧子

(企画)


三浦環
Tamaki Miura

日 時:2024年11月29日(金) 17:30開場 18:30開演

*休憩なし、20:00頃終演予定

入場料:一般 2,500円(前売)、3,000円 (当日) / 学生 1,000円

*未就学児入場不可。学生券の方は当日学生証提示のこと

【チケット取り扱い】

イープラス(e+)   チケットぴあ(Pコード:276743)  Confetti(カンフェティ

Googleフォームでの受付はこちら

お問合せ】

メール:miura.tamaki2024@gmail.com(早坂)

電 話:046-876-0712(岩神六平事務所)

催:三浦環のシューベルト《冬の旅》制作実行委員会

成:日本音楽学会音楽関連学術イベント助成金

    公益財団法人ロームミュージックファンデーション

    台東区芸術文化支援制度

    日本学術振興会科学研究費助成事業


制作協力:岩神六平事務所

※本公演は、本公演は代表者が日本学術振興会科学研究費助成事業(若手研究)より助成を受けて実施する20K12896「三浦環の歌: 録音と演奏評分析による​20世紀初期日本人声楽家の歌唱スタイル考察」成果発表 の一環です。

公演概要

本邦初の国際的オペラ歌手、三浦環(1884~1946)が死を前に自らの訳で歌ったシューベルト​《冬の旅》全24曲。生誕140年の今年、縁の旧東京音楽学校奏楽堂に蘇る――

1946年4⽉5⽇、オペラ歌手三浦環は、病躯をおして臨んだ生涯最後の録音で、シューベルトの《冬の​旅》全24曲を自身の訳詞で歌いました。長らく所在不明であったこの時の音源と、訳詞の掲載されたプ​ログラムが近年発⾒され、環が歌った《冬の旅》の全体像が没後初めて明らかとなりました。オペラ歌手​らしい劇的な表現と、和語を多用した現代の耳にも分かりやすい訳詞は、当時の演奏実践を伝える貴重な​史料であるだけでなく、日本ならではの《冬の旅》の演奏の形として、今なお新鮮な魅力を放つもので​す。


本公演は、残された録音とプログラムに基づき環の歌った《冬の旅》の演奏を再現すると共に、今を生き​る我々が三浦との対話を通して新たな《冬の旅》を創造する試みです。演奏に、オペラ・歌曲共に定評の​あるソプラノ歌手、小林沙羅と、多くの歌手から満幅の信頼を集める伴奏の名手、河野紘子。曲間には脚​本家の大石みちこ書き下ろしの台本による、環の夫・政太郎の語り(吉田孝)が加わり、三浦環の人生を​辿る旅としてシューベルト《冬の旅》を再構成します。


プッチーニのオペラ《蝶々夫⼈》で名声を得た三浦環が、人生の最期に残したシューベルトの《冬の​旅》。生誕140年を記念し、彼⼥がかつて日本初のオペラ公演《オルフェオ》でデビューを果たした旧東​京⾳楽学校奏楽堂の舞台で、三浦環最後の芸術と人生を振り返ります。


今回初披露される環の《冬の旅》の訳詞には、ある秘密が隠されています。環はなぜ最期に《冬の旅》を​歌うことを選んだのか――そのわけと訳詞の秘密は、舞台で明かされるでしょう。


2024年11月29日(金)は、奇しくもプッチーニ100回目の命日。偉大なオペラ作曲家プッチーニと、彼に賞​賛された唯一の日本人の「蝶々さん」の功績に思いを馳せながら、三浦環による《冬の旅》の世界をお楽​しみください。

シューベルト《冬の旅》の録音に挑む三浦環(『音楽之友』、1946年6月号より)

『音楽之友』(1946年、6月号)より

出演者プロフィール

小林沙羅
Sara KOBAYASHI

©Nippon Columbia

小林沙羅 Sara KOBAYASHI (ソプラノ)


東京藝術大学卒業。同大学院修士課程修了。2010年度野村財団奨学生、2011年度文化庁新進芸術家在外研修員。2014年度ロー​ムミュージックファンデーション奨学生。2010年から2015年にはウィーンとローマにて研修と演奏活動を行う。12年ブルガリ​ア国立歌劇場で欧州デビュー。『夕鶴』『紅天女』『フィガロの結婚』他多くのオペラで主演を務める。フォーレ「レクイエ​ム」、ヘンデル「メサイヤ」、モーツァルト「歌え喜べ幸いなる魂よ」等のソリストとしても多くの オーケストラと共演。13​年日本シリーズ国歌独唱(東京ドーム)、NHK「ニューイヤーオペラコンサート」、テレビ朝日「題名のない音楽会」、テレビ​東京「ジルベスターコンサート」等出演。2014年デビューアルバム「花のしらべ」、2016年セカンドアルバム「この世でいち​ばん優しい歌」に続き2019年11月にはサードアルバムとなる「日本の詩(うた)」をリリース。第27回出光音楽賞、第20回ホ​テルオークラ賞受賞。日本声楽アカデミー会員。藤原歌劇団団員。大阪芸術大学准教授。


オフィシャルウェブサイト:https://sarakobayashi.com/ 

X:https://x.com/sara_kobayashi

Instagram:https://www.instagram.com/sarakobayashi_soprano/

Facebook:https://www.facebook.com/SaraKobayashiOfficial/

河野紘子
Hiroko KOHNO

河野 紘子 Hiroko KOHNO (ピアノ)


桐朋女子高等学校音楽科、桐朋学園大学を経て同大学研究科を修了。高校卒業演奏会、大学ピアノ卒業演奏会に出演。これまでに桐朋学​園大学声楽科嘱託演奏員、二期会研修所ピアニストとして勤務。アンサンブルに定評があり、「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」​「東京・春・音楽祭」などの音楽祭に出演。水戸芸術館主催「池辺晋一郎の肖像」での演奏は、池辺晋一郎 室内楽作品集Ⅲ「さんご​じゅの花」に収録されている。その他、ソプラノ歌手小林沙羅氏のアルバムや数々の合唱団との収録など、CD 録音にも多数参加。歌曲​とピアノソロを交えたセルフ・プロデュースコンサート「詩が音をまとう時」や、ジャンルを超えたクリエイターたちと共に映像作品を​製作するなど、企画力も高く評価されている。またドラマ・映画「のだめカンタービレ」の主人公(上野樹里)の手・音の吹き替え、現​場での指導を担当するなど多方面で活動の幅を広げている。


オフィシャルウェブサイト:http://www.hirokokohno.com/ 

X:https://x.com/hirokokohno 

Instagram:https://www.instagram.com/hirokohno/

吉田孝
Takashi YOSHIDA

吉田 孝 Takashi YOSHIDA(語り)


ワールドカップバレー´95の場内アナウンスでデビューし、ダビスタ実況アナとして東京ゲームショウなどに出演。その後、代表作とな​るCX『スーパーニュース』のナレーターを14年間務める。現在は「今日もあなたの一番うまいになる」KIRIN『本麒麟』を筆頭に、ラ​イオン『NONIO』、森永製菓『ハイチュウ』、創味食品『ハコネーゼ』、セブンイレブン『中華フェア』など、数多くのCMナレーショ​ンを担当。声優としても映画『タイタニック』を始めとする洋画吹替え作品、アニメ『ダイヤのA』、『おそ松さん』、朝ドラ『ちむど​んどん』などに出演している。一方、コンサートMCや朗読と云ったステージ活動にも精力的で、これまで多くのプロオーケストラやア​ンサンブル団体と共演し、何れも好評を博す。またフジテレビ「アナトレ」、芸劇オーケストラアカデミー他、各種ワークショップで後​進の指導にも当たっている。


所属事務所 ウェブサイト:https://www.herringbone.co.jp/talents/yoshidatakashi/ 

X:https://x.com/TrbEuph

制作者プロフィール

大石みちこ
Michiko OISHI

大石 みちこ Michiko OISHI(脚本)


東京藝術大学美術学部卒業。会社勤務を経て2005年、東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻脚本領域入学、田中陽造氏に師事。2007​年同修了。主な脚本執筆作品に映画『東南角部屋二階の女』(池田千尋監督)、映画『ゲゲゲの女房』(鈴木卓爾監督)、映画『ドライ​ブイン蒲生』(たむらまさき監督)、アニメーション『ヒバクシャからの手紙―貴女へ―』(いまばやしゆか監督)、NHKスペシャル​『星影のワルツ』、NHK・FMシアター『口ずさんでシャンソン』等がある。映画『ライク・サムワン・イン・ラブ』(アッバス・キア​ロスタミ監督)では日本語台詞監修をつとめた。2022年、ノンフィクション『奇跡のプリマ・ドンナ〜三浦環の声を求めて〜』​KADOKAWA刊を出版。2023年4月より東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻教授。


Japan Creator Bankプロフィールページ:https://japancreatorbank.com/ja/creator/6/

早坂牧子
Makiko HAYASAKA

早坂 牧子 Makiko HAYASAKA(企画)


国際基督教大学、東京藝術大学大学院を経て、ブリストル大学大学院博士課程修了(音楽学、PhD)。現在、科学研究費助成事業「三浦​環の歌:録音と演奏評分析による20世紀初期日本人声楽家の歌唱スタイル考察」(202~2024年)に取り組むほか、英国のオルガン音​楽、19~20世紀英米大衆文化、日本歌曲における詩と音楽、ミュージカルと宝塚歌劇における音楽劇作法、音大生のための英語教育な​どのテーマで研究・実践・教育活動を展開している。2024年より山中湖村芸術文化アドバイザーを委嘱され、音楽大学の学生有志と共​に三浦環所蔵ピアノを用いたレクチャー、交流会、演奏会等を企画。地域の文化遺産を活用した音楽地域振興活動にも力を入れている。​詩と音楽のコラボレーション集団 VOICE SPACE メンバー。東京音楽大学ミュージック・リベラルアーツ専攻准教授。


Researchmap:https://researchmap.jp/makiko_hayasaka

X:https://x.com/macoque811

関連イベント

2024年は三浦環の生誕140周年。このページでは、各地で催される顕彰イベントを紹介します。

【山梨県山中湖村】

三浦環が晩年を過ごし、母と共に眠る墓所がある山中湖では、愛用のピアノをはじめ、その幅広い交友関係が伺えるプライベート​写真や、貴重なプログラムなどを展示しています。会期中は、環のピアノを弾くことができる「ふれあいピアノ」、レクチャー付​きコンサートほか、音楽イベントも開催されます。環が愛した富士山の麓で、彼女の足跡をたどってみませんか。

三浦環生誕140周年、旧中野村疎開80周年記念展「三浦環をめぐる人たちI」(徳富蘇峰館)ポスター

三浦環生誕140周年、旧中野村疎開80周年記念「三浦環をめぐる人たち~国内編~」

会場:山中湖文学の森 徳富蘇峰館・企画展示室

会期:7/13(土)~11/10(日)


無料ふれあいピアノ・音楽体験会

会場:山中湖文学の森 徳富蘇峰館・視聴覚室

日時:8/3(土)14:00-15:00(親子向け)/10/12(土)14:00-15:00(一般向け)

講師:早坂牧子、大庭誠司(ピアノ修復師)

サポーター:東京音楽大学ピアノ科学生


三浦環レクチャーコンサート1:展示がより楽しめる!生前録音された環の歌声鑑賞

会場:山中湖文学の森 徳富蘇峰館・視聴覚室

日時:8/24(土)14:00-15:00

お話:早坂牧子


三浦環レクチャーコンサート2:環ピアノの演奏と生歌唱で味わう環の歌の世界

会場:山中湖文学の森 徳富蘇峰館エントランス

日時:10/19(土)14:00-15:00

演奏:土井尻明子(ソプラノ)、大庭従美江(ピアノ)

お話:早坂牧子


山中湖で環ピアノが完全復活!現役音大生による三浦環ピアノコンサート

会場:山中湖文学の森 徳富蘇峰館エントランス

日時:11/2(土)14:00-15:00

演奏:東京音楽大学ピアノ科学生


上記のイベント情報は、山中湖村文化アドバイザーと音大生有志で運営する​「三浦環ピアノ・プロジェクト」のSNSアカウントでも発信しています。

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【静岡県袋井市】

三浦環の最大の理解者であった夫・政太郎の墓所がある袋井市では、日本屈指の花火大会のひとつ「ふくろい遠州の花火」で、​講談と花火と音楽のコラボレーションによる「火談・三浦環物語~オペラ・マダムバタフライ」が夜空を彩ります。


全国花火名人選抜競技大会 ふくろい遠州の花火2024

2024年7月27日(土)19:20~21:00

静岡県袋井市、原野谷川親水公園

大会ホームページ:https://www.fukuroi-hanabi.jp/


終了しました

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